集団塾(予備校)と算数・数学個別塾 の併塾は意味がある

受験のための併塾は一般論では勧めません

 もし誰かに「受験のために複数の塾を掛け持ちをしようと思う」と相談したら、「それは良くない」という返答が返ってくるかも知れません。

 それは一般論としては、当然と言えます。

 複数の塾に通うと、それぞれの指導方針があり、それぞれに課題が出ることがあります。その両方に対応しようとすると、「二兎追う者は一兎も得ず」になってしまうため、一つに絞った方がいいと言えます。

集団塾(予備校)と個別塾のメリット・デメリット

 受験のための塾利用として、集団塾(予備校)と個別塾を比較しますと、集団塾(予備校)では「受験向けのテクニックを学ぶ」ことや「周りが全員受験生という雰囲気」を感じることが最大のメリットです。そうした環境の中で奮起しやすいタイプには向いています。

 デメリットはその裏返しでして、「雰囲気にのまれて焦る」「授業についていけない」(そのため意欲を無くし、ただ聞くだけ)という状況が起こりえます。

 一方で、個別塾のメリットは、「自分のペースで学習を進められる」「個人に必要な学習提案や説明を受けられる」と言えます。

 デメリットもやはり裏返しでして、「自分のペース」が「(本来はもっと頑張れるのに)楽をする方に進みやすい」場合は、自ら奮起させる必要が出てきます。

算数・数学の勉強

 算数・数学の勉強方法については、「新しく学ぶ内容以外は個別指導が向いている」と考えております。

 その理由は、算数・数学は応用問題ほど、「基本の理解」が重要になってくるためです。特に、高校数学、つまり大学受験勉強の数学においては、かなりそのように言えます。中学受験のつるかめ算なども小学生は手順として覚えがちですので、その考え方の理解をすることが「基本の理解」になります。

 算数・数学を苦手とする多くの人は、問題の解き方の手順に注視して、基本の理解があいまいのままでいることがよく見られます。

 基本の理解があいまいなため、解き方を覚えようとしていまい、他の応用問題に対応しづらく、学習への意欲も低くなりがちです。(ここで算数・数学嫌いとなることが、よくあります。)

 個別指導によって、理解があいまいなところを指摘を受け、説明を聞き(あるいは自分なりの理解を講師にぶつけて)、基本の理解を深めること、それこそが数学の実力を高める近道と言えます。

集団塾(予備校)+算数・数学個別塾

 受験向けのテクニックを学ぶために集団塾(予備校)に通い、「基本の理解」を深めて、算数・数学の実力を上げるために、算数・数学個別塾も通う意味はあると考えております。

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