アルミ缶とスチール缶の違い

今日は理科の観点でお話をしたいと思います。
みなさんは、アルミ缶とスチール缶の見極め方を知っていますか?
もちろんマークを見れば一目でわかりますが、マークが無ければどうやって見極めればいいか困ったことはありませんか?
今日はそんな困った時の対処法を教えます!!

まずは、アルミ缶とスチール缶の違いについてお話します。

・スチール缶の場合
スチール缶は(鉄)で出来ており、缶コーヒーなどよく使われるものです。
実は缶にコーヒーを入れた後に、高温高圧で滅菌を行っているのです。
この時、高温に耐えられないといけないので鉄を使っているのです。

また、他にも理由があり、缶の中の液体以外のスペースには高温の水蒸気が入っています。
この高温の水蒸気がやがて冷やされ液体に戻る際、缶の中の気圧が低下します。
それに伴って、缶の外側から加わる大気圧によって、缶が「ボコン」といって凹み、破損する恐れがあります。

この現象を防ぐために、丈夫な鉄を使ってスチール缶に使用しているのです。

・アルミ缶の場合
アルミ缶はアルミニウムを使用して作られております。
アルミ缶に入っている飲料はサイダーやビールなどの炭酸飲料です。
実はこの炭酸のおかげで、スチール缶を使わずにアルミ缶を使用できているのです。
缶の中のスペースに炭酸のもとである二酸化炭素が入り、気圧で缶が押しつぶされるのを防ぐ役割があるのです。

また、スチール缶のように高温の水蒸気を入れる必要もありません。
理由は炭酸飲料は酸性であり、酸性の条件下では微生物が繁殖しにくく、高温の滅菌が必要ないからです。

なので、アルミ缶ではアルミニウムを使用しているのです。


ここまで、アルミ缶とスチール缶の違いについてお話しましたが、見極め方についてお話します!!
でも、ここまで話しといて実は超簡単です。


その方法は・・・・「磁石」です!

はい。ここまで引っ張っておいて、まさかの答えは「磁石」です・・・

簡単に説明しますと、鉄は磁石で引き寄せることが出来ますがアルミニウムは引き寄せることが出来ません。

また、みなさんが間違った知識として「全ての金属が磁石に引き寄せられる」というのは間違いです。
実は「多くの金属は磁石に引き寄せられない」のです!

磁石で引き寄せられる金属は、鉄、ニッケル、コバルトといった一部の金属なのです。

なので、アルミ缶とスチール缶の見極め方は磁石を使えば一発で分かるのです!!


今日話した内容は理科の授業でやる可能性があるので覚えておくといいかもしれませんね。
また、スチール缶とアルミ缶の違いも理解出来たと思いますので、是非みんなにも紹介してみてください!!

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